Microsoft Game Studios リリースの Xbox 360 専売タイトル。開発元 Realtime Worlds の創立者であり、本作のディレクターである David Jones 氏は、過去に Grand Theft Auto や Lemmings を手がけた人物。
物理演算には Havok を使用。Xbox Live を介した二人同時プレイ (co-op) にも対応。日本国内版は "Riot Act" (ライオットアクト) の名で発売された。

近未来の都市 Pacific City (パシフィックシティ) を舞台に、この地の各エリアを牛耳る三大ギャング組織と、警察機構である The Agency (都市中央の島に総本部 The Keep の施設を構える) の闘いが描かれる。プレイヤーは最先端技術による強化改造が施されたエージェントとなり、各組織壊滅の任務に就く。
Los Mueros (ロス・ムエルトス … ヒスパニック系) に The Volk (ヴォルク … 東欧系)、Shai-Gen (シャイジェン … 中華系) の三大ギャングは、それぞれのボスとその配下にある各六人の幹部、そして多数の下級構成員により成り立っている。各エリアを散策し、幹部やボスの情報を集め、それぞれの拠点へと乗り込む… というのが主な流れで、細かなストーリーやミッションは存在しない。
Pacific City 全域はゲーム開始後より自由に移動可能だが、多くのギャング幹部たちは、その警護にあたる多数の構成員とともに高所に陣取っているため、能力が初期状態のエージェントにとっては、近づくことすらも困難なことも多い。そのため下記の五項目に分類されるエージェントの各能力を各四段階にわたってアップグレードし、移動や攻撃といった各種行動の幅を広げることこそがまず必要となる。

基本的な動作は走る/跳ぶ/撃つ/蹴る。ほか各種手榴弾および持ち上げることが可能なオブジェクト (Strength スキルによってその幅は広がる) の投擲、近接攻撃の銃床での殴り、そして各種車両の運転。また銃器の狙いをいっそう確実なものとするしゃがみ体勢への移行、およびその体勢を維持しての歩行も可能。
銃撃や投擲に際しては、視点移動による完全マニュアルエイミングも可能だが、専用ボタン (LT) を使えば特定範囲内の対象物を自動的にロックオンすることもできる。この対象が人物の場合は頭部/胴体/腕部/脚部を、車両ならば前部/後部/上部/車輪をピンポイントで狙うことも可能で、いちどに大多数の敵を相手とする際にもこのロックオン機能をうまく使うことによって、迅速かつ的確に敵を無力化しつつ立ち回れる。

携行可能な武器はプライマリおよびバックアップ用銃火器をひとつずつ (同武器を重ねて持つことはできない点を除き、組み合わせに制限はない) と、いずれかの手榴弾。登場武器は下記のとおり。銃火器名末尾の数字は弾薬の装填数/最大所持量。

Primary / Back-Up Firearms

Pistol: Colby 'Master' (12/180)

Pistol: Kolov 'Diket' (8/80)

Pistol: Smithers 'Punisher' (16/160)

Shotgun: Dempsey SO-6 'Stub' (4/40)

Shotgun: Dempsey 190 'Equalizer' (8/80)

SMG: Colby EAR 50 (32/480)

SMG: Ingalls X80 SMG (32/320)

SMG: Harman MP-50 (32/320)

Assault Rifle: Ingalls MG-60 (32/320)

LMG: Harlington HMG-90 (80/80)

Sniper Rifle: Bastion S600 'Long Eye' (5/20)

Sniper Rifle: Bastion SX900 'Longshot' (1/10)

Launcher: Watson HE79 'Grenadier' (4/12)

Launcher: Watson HE99 'Hothead' (1/10)

Launcher: Watson HE99-X 'Firefly' (5/15)

Equipped Explosives

Colby 'Limpet Charge' (8)

Shrapnel Grenade (8)

Grenade (8)

Cluster Grenade (8)

初期状態のエージェントが装備可能な物は Colby 製のピストル/SMG/リモート爆弾と、通常型の手榴弾のみだが、倒れた人物のドロップした武器を拾い、マップ中に点在するサプライポイントに持ち帰る (武器の登録) ことで、以降は各サプライポイントからそれらを自由に持ち出せるシステムとなっている。
このサプライポイントでは、上記武器の登録や持替、弾薬補充のほか、任意のポイントを選び自由に移動することもできる。ただし The Keep 拠点を除く各サプライポイントはギャングたちの支配下にあるため、まずはそれらを排除した上で、ポイントの使用権を得ることが必要となる。

序盤から各地を巡り都市の様子を探るもよし、もしくは先立って地道にスキルを磨くもよし、プレイスタイルにはある程度の自由がある。
全ギャング組織の壊滅後にも、育てたエージェントの能力はそのままにしてすべての敵を再生させる、いわゆる "強くてニューゲーム" を行なうことも可能。こころゆくまで各種アクションが堪能できる。

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