アメリカの三都市 (New York City, Miami City and San Francisco) をモデルとしたマップを舞台に、フリーランスの犯罪者として裏社会での成功を目指すアクションゲーム。

街中の公衆電話や、所持しているページャー (ポケットベル) などから依頼を請け負い、送迎や陸送といった簡素なものから、暗殺やテロにまでいたる仕事をこなしてゆく。各ステージに設定されている目標ポイントまで稼ぐことで次のステージへと進めるシステムになっている。全 6 ステージ。

トップビューの画面の中で操作するのは主人公の人間キャラクタだが、Grand Theft Auto のタイトルのとおり、本作のキーとなるのは自動車窃盗。街にはさまざまな車 (単車や戦車まで!) が行き交っており、それを奪うことで自分の足とすることができる。また武器をはじめとしたアイテム各種は、街中のいたるところに設置されている木箱から入手できる。

発売当時、週刊ファミ通のポルノ鈴木氏が誌上で猛烈にプッシュしていた日本国内版を購入、以降 GTA シリーズを遊び続けている。

本作についてまず気になるのは洋ゲーならではの難易度の高さ。
プレイに際して、依頼遂行中にはガイドとなる矢印を追ってゆく形になるのだが、マップ表示機能がなく、かつ街路はどこも似たような見た目であるため非常に迷子になりやすい。また、依頼を成功させることにより上昇するポイントマルチプライヤー (倍率。逮捕により x1 に逆戻りとなる) のシステムをうまく使わないと、ステージクリアが不可になるといったあたりもまた辛い。

ただ、そうした面もある中で、やはり嬉しいのは自由度の高さ。ステージクリアを視野に入れない場合においては、好き勝手に往来をさまよい、欲望のままに暴れることも可能。

カーラジオという設定が斬新かつクオリティも高い本作のゲーム音楽は、CD-DA 形式であるため、リッピングして PC に置く等できるのも嬉しい。

20230511

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