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Platform | Win2k/XP | ||
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Developer | Radical Entertainment | ||
Publisher | Sierra Entertainment | ||
Released | Oct 08 2006 | ||
Tags | Third-Person, Action, Shooter, Modern, Criminal, Movie-Based, Miami | ||
Multiplayer | N/A | ||
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© 2006 Vivedi Games Inc. Scarface is a trademark and copyright of Universal Studios.
Al Pacino 演ずる、キューバ難民として Miami にやってきた男 Antonio "Tony" Montana (トニー・モンタナ) の、コカイン取引等による隆盛とその後の破滅を描いた 1983 年の米映画 "Scarface" (スカーフェイス…ベースはさらに遡った 1932 年の同名映画) を 3D アクションゲーム化。
Pacino 氏の許諾による彼のキャラクタモデル (声については喫煙による経年変化などの理由から同氏推薦の代役が担当) と、映画オリジナルサウンドトラックのものをはじめとする 80 年代ポップスから、ロック/ラテン/レゲエ/カントリー等と揃った楽曲群が使用されている。
内容は単なる既存シナリオのトレースではなく、映画ラストシーンではボリビアの麻薬王 Sosa の逆鱗に触れたことによって命を落とすことになる Tony がもし生きのびたならば…という、もしもの世界での物語となっている。
ゲームエンジンは開発元である加 Rad Ent. 社 (Sierra Ent. のブランドを持つ Vivendi Games 傘下) による独自のもの。Dolby Digital Sound 搭載。PC/Xbox/PS2/Wii マルチプラットフォーム。
ゲームの舞台となる都市 Miami はおもに下記四つの島に分けられている。
※ () 内はその地域のギャングを仕切るボス
実際に Tony が支配権を握ることができるのは上記エリアのみだが、他にも Tony の豪邸が建つ Shady Grove、本編冒頭で襲撃から逃れた Tony が潜伏する Trailer Park、工場や港湾/鉄道施設が立ち並ぶ Industrial Zone 等の小さなエリアがいくつか存在し、さらに海路を隔てればメインシナリオにも絡む大きな島がふたつと、その他無数の小島がひしめいている。
これらエリア間の移動手段としては、各種の自動車と船舶が用意されている。車/船ともに Tony (プレイヤー) の操縦によるマニュアル移動が基本になるが、車であれば Stretch Limo、船であれば Floatplane のふたつの乗り物に限り、特定地点を選択しての瞬間移動も可能となっている。
また各エリアマップ内にはギャングたちの縄張りとなっている場所が数箇所設定されており、大物たちとの闘いとはまた別に、彼らローカルギャングの群れに対しても撲滅活動を行なうことで、それぞれの縄張りを Tony のものとすることができる。
ゲームの流れとしては、Tony が Sosa とその配下にあるギャング組織等への復讐をなすためのメインシナリオと、彼の失われた "帝国" を取り戻すためのビジネスを行なう各種のサブミッション的なものを平行して続けてゆくことになる。
このゲームでは Tony の基本的な能力値として、Reputation (名声) および Balls (度胸) というふたつの要素があり、各種アイテムや物件の購入などで Reputation ポイントを上げれば一定量ごとに八段階のレベルアップが行なわれ、それに伴い購入可能なアイテムのアンロックや取引可能なコカイン量の増加等が行なわれる。
Balls ポイントはおもに無謀運転やギャングとの絡みなどの違法行為によって蓄積され、HUD 右下にTony のヘルス値と揃った形で常時表示されている。ゲージを満たした状態で特定のキーを押せば、溜まった Balls を消費しながらの Blind Rage (いわゆるアドレナリン爆発モード) を発動でき、この間の Tony は無敵状態、カメラは自動的に一人称視点へと切り替わり、さらに敵を倒すほどヘルス値を回復できるシステムになっている。
またヘルス値と Balls の最大量は、シナリオ進行の合間に Tony の豪邸へ迎え入れる特定の女性キャラクタたちとの会話により、数回にわたって増加できる。
購入可能なアイテムの中でも Tony の重要な手足となる武器や乗り物のリストは下記のとおり。
Weapons
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Cars
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Boats |
戦闘時には武器の使用以外にも素手による格闘も可能。攻撃キーの連打によるパンチのコンビネーションと突き飛ばし、それから敵の近接攻撃にタイミングを合わせたカウンター技が繰り出せる。
銃火器の使用時にはマウスによるフリーエイムに加え、オートロックオン (デフォルトでは Capslock キーもしくはマウス右クリック) からの精密な照準移動を行なうことができる。壁の切れ目に身を隠しながらの発砲や、ドライブバイも可能。
人体に対しては頭に手足、腎臓や股間など部位ごとに当たり判定があり、これらを狙うことで敵の一撃死や移動能力の低下等を引き起こせる。
武器の中にはアップグレード可能なものもあり、例えば .45 Automatic のハンドガンならば、Reputation Level を四段階目まで上げた時点で $50,000 の追加費用を支払えば、サプレッサを装備することができる。二種のアサルトライフルにはショットガンやグレネードランチャーのアタッチメント装備を行なうことも可能。
車は Tony が初期状態で所持しているコンバーチブル車にはじまり、スポーツカーやオフロード、はてはクラシックカーや重機までもが購入可能。スピードや耐久力などにそれぞれ特徴を持っている。同様に船も各種の物が揃い、これら乗り物の中には銃が据え付けられているものもある。使用中の乗り物が傷ついた際には、車ならばガソリンスタンドの洗車機、船ならば海上の専用施設での修理が可能。
購入した乗り物には、豪邸内の自室に据付のものとリンクした武器庫が装備されており、多くの武器弾薬を運搬しつつ、都度補給や手持ち武器の交換を行なうことができる。
上記アイテムの購入はゲーム中随時 Tony's Menu -> Exotics と画面を進めて行なえるが、ここでは他にも部下たち (Henchmen) や豪邸内の装飾品などの調達や企業への投資までもが可能。
部下は Driver/Boat Driver/Enforcer/Assassin の四種。車および船の運転手については、陸海上で随時衛星電話から自分の持つ乗り物とともに呼び寄せることが可能で、その際は用心棒的に随伴させることもできる。
また Tony's Menu -> Empire -> Business とメニューをたどれば、Tony の成すべきミッションに並んで Driver/Enforcer/Assassin のアイコンがあり、それを選択することで一時的に彼らをプレイヤーキャラクタとすることができ、それぞれの職業に応じたサブミッションがプレイできる。
投資活動については、もちろん他の買い物より大きな資金が必要にもなる。しかしたとえばレコード会社ならゲーム中に流せる曲のアンロックができ、フィットネス会社なら部下のヘルス最大値を増やせる…といった具合に、それぞれ特典がある。
こうした買い物や投資の元となる金を稼ぐためには、やはり第一にくるのがコカイン取引。
襲撃事件後もわずかに残る Tony の協力者たちとコンタクトを取った後にディーラーからコカインを買い付け、それを売りさばかなくてはならない。
街角に立つ個人の売人たちとの直接取引のほか、各エリアの物件購入後には各施設の主を通じてコカインと現金のやりとりを行なうこともできる。さらに物件群に並んで各エリアにある倉庫を手中にできれば、大規模ディーラーから大量のコカインを仕入れ、いちどに各施設からの現金回収を行なうことが可能となる。
またちょっとした金額であれば、そこらに設置されているスロットマシーンにビデオポーカー、カジノ内のブラックジャックや賭け格闘、闘鶏といったギャンブルでも稼ぐことができる。
こうして得た現金は Dirty Cash として一時的に Tony の手元に置かれるが、たとえばこの状態で死亡したり警察に逮捕されたりすればこの稼ぎはリセットされてしまうため、安全な Clean Cash の確保に際しては銀行での資金洗浄 (要手数料) を介した預金が必要となる。銀行は各エリアに窓口を持ち、プレイ中のデータセーブポイントとしての役割も持っている。
ここまでに書いた各種活動に際しては、HUD 内にも表示される警察/ギャングそれぞれの Heat 状態に注意。
Heat 値は各組織に対する刺激となる行動によって上昇、警察ならば追跡時の包囲網の強化に起訴や資金洗浄時の基本手数料増加による財産の消費、ギャングならば Tony 自身もしくは所有物件への襲撃などが発生するようになる。
これを避けるには、あらかじめ Tony's Menu 画面から各組織に金銭を支払うか、Henchmen による職業ミッション遂行などで常に Heat 値を低く保たねばならない。
データセーブ用のスロットとなるプロファイル数は 4。
メインシナリオの各ミッションはクリア後にチートメニューから条件 (セーブ不可、使用可能な武器の制限等) 付きでリプレイ可能。
Say Hello to My Little Friend! な、Hitman 1 に出てきたコロンビアの麻薬王とか、あとはもちろん III や Vice City あたりの GTA シリーズにも強くその影響を及ぼしている、過激なる近代ギャング像の象徴ともいえる原作映画とその主人公。
本ゲームにおいてもスペイン語交じりの言葉でもって罵倒挑発の連発の Tony さんと、あとは流血具合 (手足頭の切断あり) なんかもあって、やっぱりの Mature レーティング。英語圏の上品なかたがたやお子様には決しておすすめできない。
プレイ感覚で言うとやっぱり III 世代の GTA、それこそ Vice City と言うべきなのだろうけれど、後発ということもあってか、モデリング含むグラフィックの程度は僅かにこちらの方がセンス良くまとまっているように感じた。オープニングのドライブシーンで大写しになる Diaz Motors (映画に出ていた Lopez Motors が Diaz 兄弟の手に渡ったらしい) の看板をはじめとするいくつかの極小テクスチャには時折興ざめも覚えたけれど、全体的にはブラーや Bloom 等で無闇に輪郭がごまかされることのない、悪く言えば旧世代的ではあるけれどめりはりのきいた画作りで好印象。光や爆発、煙などの特殊効果もそこそこで良好。
戦闘を含む人物 (ジャンプ動作はないが) と乗り物の挙動もそれなりに軽快。日常行動や攻撃の合間の挑発でちまちま Balls を溜め、Blind Rage で怒り爆発というシステムも面白い。いちどに所持できる武器弾薬数がやや少ない気はするものの、都度のトランクからの出し入れなんかも見方によっては面白い。武器バリエーションについてもおおむね満足。
また上に長々と書いたような、本作を単なる GTA クローンのアクションゲームに終わらせない多くの要素とそのインターフェイス群についても、それぞれの相関作用を含めてよくデザインされていると感じた。
劇中の年代設定は異なるものの、近い時期のリリース、かつ同じ映画原作モノのギャングアクションゲームとして、システムにもいくらか似た部分を持つ Godfather の存在もあるが、個人的には上記それぞれの要素や近代劇好きの趣向もあって、本作のほうが肌に合った作りだった。
ただやっぱりカスタマイズ要素の薄さはやや残念。Tony のキャラクタは出来上がっているものだから仕方ないとしても、車や船、それから服 (投資活動で数種選べるようにはなる) など、こちらの好きにできる部分がもう少しあるとよかった。豪邸の内装や調度がいじれる機能は正直それほど嬉しくない。滅多に帰らないし。
それから根本的な部分では、操作キーのカスタム設定が行なえないという問題点もある。オプション画面を開けば Keyboard Configuration の項目もあるが、そこでこちらができるのは割り当て済みキーの確認のみという謎仕様。FPS/TPS のスタンダードである WASD 移動、マウスでの視点移動と攻撃あたりはいいとして、ゲーム開始後の戦闘チュートリアルで「Capslock で敵をロックオンしろ」と、日本語キーボード環境ではちょっとした鬼門の存在である同キーの使用 (右クリックでの代替動作に気づいたのは数回後のプレイ時) を強いられた際には、あやうくゲーム自体を投げ出しそうにもなった。また、壁に張り付く動作についても Enter キーからの変更がきかないので、使用の機会はほぼなかった。
あとはドライブ中のフリールックで、時折視点が自動で前方へ向くまでの時間が異常に短かくなったりするのもやや気になった。
他所様のレビューでは、ゲーム進行にも関わるバグ問題などについても書かれていたりするが、うちの環境 (US 版 + 1.00.2 パッチ + 未使用だが X360 パッド接続あり) では序盤の質屋ミッションで運搬用の車が出現しないことが稀に起こる程度で、それ以外については普通に動いてくれていたと思う。
最後にまたないものねだりをするならば、乗り物に二輪と航空機が存在してくれたら、個人的にはもう大絶賛のゲームになり得たのにとも思えて仕方がない。マップ徘徊や本編クリア後の楽しみもやや薄く、もうちょっと遊べる要素があればさらによかったと思う。
ともあれ本当によくまとまっているゲームだと思う。Tony の「口は悪いがそれなりにいい人」っぷりも面白い。
沖ではなるべく船に乗ろう ;D
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Processor | Pentium 4 1.8 GHz (2.8 GHz) or AMD Equivalent |
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RAM | 256 MB (512 MB) |
Disk Space | 2.9 GB (5 GB) |
CD/DVD-ROM Drive Speed | 16x DVD-ROM |
Video | DirectX 9.0c Compatible Card Radeon 9200 (X800) or GeForce FX 5500 (FX 6800) with 128 MB RAM or Higher |
Switchable Full-Screen Display in Multi-Display Environment | Unknown or Not Supported |
Sound | DirectX 9.0c Compatible Card |
DirectX | 9.0c |
Network | ---- |
Copy Protection / Activation |
* Red Values are Recommended.
ゲーム内に出てくる Bodog は 実在の企業 |
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Scarface: The World is Yours on GeForce GTS 250
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