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Platform | WinXP/Vista/7 | ||
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Developer | Running with Scissors, Akella, Trashmasters Studios | ||
Publisher | Running with Scissors, Akella, Valve Software | ||
Released | Dec 21 2011 | ||
Tags | Third-Person, 3D Action, Shooter, Modern, Criminal, SteamApp | ||
Multiplayer | Internet | ||
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© 2011 Akella Developed by Trashmasters. Copyright 2011 RWS, Inc.
1997 年にリリースされ、マスマーダーというテーマがちょっとしたセンセーションとなった初代 Postal、そして 2003 年には、Unreal エンジンを採用、完全 3D でひとつの町を細部まで描き、更なる残酷表現やのちにリリースされたさまざまの拡張パック等で好評を博した Postal 2。苦手な人にはけっしてお勧めできないけれど、ゲームとして割り切れば、その過剰な残酷さがかえってユーモアにもなり得るということを示した具体例的なグロバカゲーである Postal (ポスタル) シリーズ。
多くの拡張でファンを楽しませた 2 から 8 年あまりを経て、今度は Source エンジンを使用した三人称視点固定のゲームとなり本作はリリースされた。物理演算には Nvidia PhysX を採用。PC (Windows) 以外にもLinux に Mac OS X、さらにコンソール用として Xbox 360 および PS3 版の登場もアナウンスされたが、2012 年 04 月の時点では、それらのリリースは保留のままとなっている。PC 版については、RWS 公式サイトからの DVD パッケージ (二枚組) 版および Steam 等を介してのデータダウンロード版の購入が可能な形となっている。インストール時にはシリアルキー (DVD 版) の入力、インストール後には Steam を介したアクティベーション (回数制限有) が必要。マルチプレイヤーモード搭載。
本作の主な開発元は、ロールプレイングゲーム "Age of Pirates" シリーズなどを代表作とする露 Akella 社および、同 Trashmasters Stuidos 社。Akella 社はロシアにおける本作のパブリッシャーとしての役割も担っている。シリーズの生みの親である米 RWS は今回、ゲームデザイナーおよびディレクター、そしてプロモーター的な位置にある。
世界観としては前作を踏襲したものとなっており、サングラスにロングコート姿がトレードマークの主人公 "Postal Dude" (ポスタル・デュード … 以下 Dude) と、その愛犬であるピットブルの "Champ" (チャンプ) が、核爆発による汚染とゾンビに溢れた前作の舞台 "Padarise City" (パラダイスシティ) を離れ、その姉妹都市であるメキシコ近郊の町 "Catharsis" (カタルシス) へやってくるところからゲームは始まる。
Catharsis へと繋がる橋に Dude が辿り着くと、ゾンビと間違われては兵隊に撃たれ、汚染物質を吐き出すゾンビの群れにもまた襲われ、さらには住居兼移動手段であるキャンピングカーの燃料も尽きてしまう。このガソリン代を稼ぐためにも、Dude はこの町に留まり職を探すことを決意する。
前作の Padarise City 同様、Catharsis の町も、その街路から周辺の建物までが 3D 空間としてある程度細かくデザインおよび再現されており、職探しのキーとなる部分では動画が挿入され、それぞれの仕事内容にあわせてマップ中の既定の部分が行動範囲として展開され、そこでさまざまなアクションを行なうことになる。
使用可能な武器も、各種の銃器からはじまり手榴弾や火炎瓶にガソリン (撒くほどあるなら車に入れろは禁句ですか) といった爆発物に火器、そしてナタやショベルなどのシリーズおなじみの物から、本作ではさらに掃除機や蜂の巣にアナグマ (参考 … Badger Badger Badger - Wikipedia) …、といったユニークなものが追加されている。
さらに本作では、カルマ (Karma … 業) メーターというものが存在し、いわゆる善悪の行ないによるシナリオ展開の分岐がある。たとえば従来通りの無法者プレイを続ければそれなりの職にしかありつけないが、善人的プレイをすれば警察官になれたり…といった具合。
前作に登場した実在の人物 Gary Coleman (米国俳優) は 2010 年に故人となり、ゲームからもその姿を消してしまうことになったが、同じく 2011 年に死んだとされる Osama bin Ladin はなおもアルカーイダを引き連れて登場。ほか本作では、映像版 Postal (2007) の監督 Uwe Boll や、プレイメイト (Aug 2001) の Jennifer Walcott といった "プチ" セレブたちの出演が見られる。
こうした舞台を背景に、さらに怪しげなオリジナルの登場人物や、抗議に燃える婦人団体やエコトロジストといった人物たちを相手に、Dude はどう立ち向かうのか。善悪の扉の鍵はプレイヤーに委ねられている。
"Postal III" とかけまして "無謀なマラソン" と解く。そのこころは…
どうにも完走 (感想) できません。
なんちて。まずはつまんないなぞかけなんぞを思いついた次第だけれど、本当に "何故こうなった" としか言い様のないゲーム。2011 年 11 月 23 日のロシアでの世界初リリースに続き、Steam での各国向けリリースが同年 12 月 21 日。これを書いている時点の 2012 年 04 月現在、2 GB ほどのアップデートファイル配信が行なわれているが、とにかくよく落ちる。1 時間も続けてプレイできれば運がいいと言えるくらい。前作の Unreal Engine、そして今回の Source Engine にしろ、ある程度こなれた環境であるはずなのに、どうしてここまで不安定な物が作れるのか理解できない。
また後述のスタックだとか、ミッション中に条件を満たしても立つべきフラグが立たなかったりなど極めてバギーである上、さらにデータロードの時間が長く、ゲーム起動後および各ミッションの切り替わり時には、まず数十秒単位でロード画面を眺めなくてはならない。前作もリリース当初は同様の問題があったが、わりと早いうちのパッチリリースによって問題解決している。この時期まで改善がないということは、将来的にも明るくはないだろう。そんなこんなの本作、各ゲームサイトのレビューおよびスコアリングも当然、総じて酷い状況にある。
前作では日程ごとの目標はありながらも、随時ほぼ自由に町を散策できたのに対し、本作ではミッションごとに移動可能な範囲が細かく限定され、通りの生活を眺めたり、ちょっとした宝探しをするといった楽しみは消え去っている。
そして操作感覚および操作性の悪さ。三人称視点のアクションゲーム/シューターは多くあるが、本作に限っては見た目と実際の当たり判定に妙な差があるように感じる。素手での殴り蹴りに武器での殴打や切り付けなど、いずれもなんというか "当たっている" 感が非常に薄く、爽快感がまるでない。
またキーバインドも酷いことになっている。通常多くの武器を持てる PC ゲームは、アルファベットキーの上段に位置する数字キーに各武器が割り振られている事が多いが、本作ではそれを溢れる武器の存在があるため、加えてあちこちのアルファベットキーにちまちまと各武器がバインドされている。マウスホイールまたは X および C キーで使用武器の順逆送りもできるが、任意のものをいつでもスムースに…とは、非常にやり辛い。たとえば同系統の物をひとつの数字キーに重ねてバインドし、各キーを押し重ねることでそれらの切り替えを行なえる等、もう少しコンパクトな実装ができなかったのかと思う。
あとは物理演算。Havok に PhysX、これらもいずれともそれなりにこなれてはいると思うし、どちらを採用してくれようが別段不満はないが、本作においての PhysX の存在は極めてチープなものになっている。主な用途は Dude のロングコートを揺らす程度。そのくせ地形やオブジェクトへのスタック (引っかかり) は多発する。ゲーム中に Dude がつぶやくランダムな独り言として "GTA's physics are better." なる物をはじめて聞いた時は、いったいどういうつもりの冗談かと我が耳を疑った。皮肉にすらなっていないこの台詞を考えたのはいったい誰だろうか。
通常私がゲームのページを本サイトに用意する際には、最低でもひととおりのコンプリートはこなしてはいるが、本作についてはそれも諦めざるを得なかった。もしまだこのシリーズが続くとしたら、RWS 自らによる完全制作を望みたい。
ただひとつ、きわめて個人的な話になるが、私のゲーム購入の姿勢は "まず物質ありき" だ。パッケージなりディスクなりのデザインを眺めることもまた、そのゲームを楽しむ要素のひとつだと思っている。よって DLC 等以外のゲーム本体については、基本的にデータのみのダウンロード購入はしない。
そんなわけで今回も RWS オフィシャルサイトからの DVD パッケージ版個人輸入 (到着直後に 60% off 販売をやられたのには参った) の形をとったのだが、その際のメール担当が、Postal シリーズのプロデューサーであり、各メディアのインタビュー等にも顔を出す Mike Jaret 氏であって、彼の応対が親切かつフレンドリーなものであったことは嬉しかった。Unreal から Source への乗り換えについては彼曰く、商売上の都合…つまり Unreal Engine の開発元である Epic Games との間になんらかの事情があっての事らしい。
ゲームといっしょに買った Postal III T シャツを眺めつつ、続編があるならば、それは完全に RWS 自らの手と愛情による物であって欲しいと、もういちどだけ強く願っておこう。
20120422
インストールフォルダ (Ex. Steam/steamapps/common/postal iii) 中の "p3/cfg" フォルダにある "autoexec.cfg" ファイルにて下記の各パラメータを編集または追記。実行する際には事前に同ファイルのバックアップ推奨、自己責任においてどうぞ。ちなみに当方環境 (Phenom II X6 1100T BE + GeForce GTX 560 Ti) では、残念ながら特にはっきりとした改善は見られず。
Reference Link: Postal 3 - Fix Performance & Crash Fix | nienpaper
http://nienpaper.wordpress.com/2012/02/03/postal-3-fix-performance-crash-fix/
Processor | 3.0 Ghz P4, Dual Core 2.0 (or Higher) or AMD64X2 (or Higher) |
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RAM | 1 GB XP / 2 GB Vista |
Disk Space | 13.5 GB |
CD/DVD-ROM Drive Speed | Not Specified |
Video | 128 MB or More and Should be a DirectX 9 Compatible with Support for Pixel Shaders |
Switchable Full-Screen Display in Multi-Display Environment | Unknown or Not Supported |
Sound | DirectX 9.0c Compatible |
DirectX | 9.0c |
Network | Internet Required (Steamworks) |
Copy Protection / Activation | Serial Codes, Steam (PC Retail Version Includes Steam Client Application) |
* Red Values are Recommended.
Postal III on GeForce GTX 560 Ti (DirectX 9.0c)
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