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Platform | Win98/98SE/Me/2k/XP | ||
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Developer | Illusion Softworks | ||
Publisher | Gathering of Developers | ||
Released | Aug 28 2002 | ||
Tags | 1930's, 3D Action, Criminal, New York, Third-Person, Vehicle | ||
Multiplayer | N/A | ||
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© 2002 Gathering of Developers.
チェコの開発会社 Illusion Softworks 社による 3D アクションゲーム。
発表された当初のリリース予定は 2001 年夏だったが、数度に及ぶ延期の結果、02 年の 09 月になってしまった。その過程には、マルチプレイの付加うんぬんという話もあったが、最終的に販売元が出した結論は "シングルのみでも充分楽しめる作品になっている" というもの。02 年といえば、05 月には同ジャンルの話題作品 GTA 3 もリリースされていたりということもあって、遅れた本作は埋もれかけの感を否めない。
ゲーム内容は、1930 年代のアメリカ、ニューヨークを模して組まれた架空都市 Lost Heaven (ロストヘヴン) で、ささいな事件をきっかけにマフィア組織に加わることになった元タクシー運転手、Thomas Angelo (トーマス・アンジェロ) が語る 20 のエピソードとして、物資の取引や略奪、敵対組織との抗争などが描かれる。ゲーム中では三人称視点による徒歩での移動をはじめ、自動車や鉄道などの乗り物を使うこともでき、もちろん武器や自動車、登場人物や町並みの雰囲気などはいずれも時代考証に合わせたものになっている。
ストーリーに沿って進むメインのモードのほかに、自由にドライブを楽しめる "フリーライド" などのモードも用意されている。
リリース時にはデモ版のみプレイしていたが、今回なんとか機会ができたので UK 版を購入しひととおりプレイ。現在メインのモードを終了し、追加モード "フリーライド EX" にて継続プレイ中。本編も再度プレイの予定。
拙者がこのタイトルをはじめて見たのは 2002 年の E3 の時期で、当時公開されていたトレイラームービーを見て、渋い色使いの町並みの中をクラシックカーが行き交う風景や "バットで自動車の窓を叩き割る" という行動がとれることに衝撃を受けた覚えがある。
メインモードのストーリーをもう少し詳しく話すと、
ロストヘヴンという街でタクシー運転手として細やかに暮らしていたトミーが、街を二分するマフィア同士の追跡劇に巻き込まれ、そのマフィアの片方 "サリエリファミリー" のメンバーを助けることになる。
その礼として渡された多すぎる報酬に戸惑いを覚えながらも、再びタクシーを走らせるトミーだったが、そこへ突然 "モレロファミリー" のメンバーが復讐に訪れる。サリエリの元へ駆け込んだトミーはそれまでの生活を諦め、マフィアとしての人生を歩むことを決意する…
というのがゲーム冒頭の流れ。その後はボスであるドン・サリエリと、物語の最初にトムが助けた二人であり、以降も同僚として働くポーリーとサム、サリエリの右腕として法務関連の表業務を担当するフランク、武器職人のヴィンチェンゾに車両整備のラルフ、サリエリバーのコックを務めるルイージ…といった主要人物を中心に話は進んでゆく。
トミーに任される "仕事" も、最初のうちはみかじめ料の徴収などの些細なものだが、やがて取引への立会や暗殺という "重要" なものへと変わってゆくことになる。
アクションパートからカットシーンまでは、すべてリアルタイムで処理されるため、違和感なく全体を楽しむことができる。
この描画に使用されているのは Illusion Softworks 社開発の LS3D というエンジン。広域描写やフェイスアニメーションなどに強く、ゲームパートでは前者の、カットシーンでは後者の特長を確認することができる。12 マイル (約 19 km) 四方の大きさを持つロストヘヴンのマップは、区域毎に商工業・ビジネス街・住宅地などの面を持っていて、ビジネス街には高いビルや信号機がひしめき、工業地域には工場や倉庫が並び、荷物を運搬するトラックや労働者が行き交う…といった具合に各地域の特色づけをはっきりと見ることができる。
メインの乗り物である自動車は 60 車種にもおよび、他にも街には鉄道や路面電車 (高架鉄道・路面電車には乗車可能) が走り、登場シーンは限定されるが飛行機や船も登場する。30 年代アメリカの縮図という面ではもちろん、ひとびとの生活空間である街の再現という意味でも、ロストヘヴンの完成度は高い。
活躍の舞台はよくできているとして、続いて肝心のアクション部分。
徒歩での移動時は基本的にトミー背後やや上空からの固定三人称視点。オブジェクトや壁が入り組んだ場所によっては、トミーの体が透けて、カメラも一人称寄りになる。自動車を運転する際には、六つのカメラを切り替えることができ、随時車体の左右と後方を確認できる視点もある。
視点の面で気になったのは、車両を前後進させる際の自動視点移動。たとえば前進から後進へ…とギアを切り替えて移動すると、その動作に合わせカメラも自動的に後方から前方へと回り込むのだが、場所によってはこの機能が邪魔に感じることもあった。加えて乗車時の後方確認視点が "左右確認の 2 キー同時押し" 限定というのにもやや窮屈さを感じた。
自動車操作で面白かったのが "MT/AT の随時切り替え" や "法定速度遵守キー" といった独自のシステム。
どの車種を選んでもギアシステムは運転中に変更でき、MT 動作時にはクラッチの操作も必要になる。マップ中には都会の混雑や、急坂に峠道といった場面もあるため "いかにも" なマニュアル操作を楽しむことができる。
速度遵守キーは、デフォルトでは F5 キーに設定されていて、ドライブ中にこれを押せばアクセルをどんなに踏み込んでも法定速度を超えなくなる。このゲームでは、マップ中いたる所に警官やパトロールカーがいて、彼らの視界内にこちらの犯罪行為 (武器の所持や暴力行為、そして自動車の速度超過) が映ると、違反切符や逮捕のペナルティがあり、最悪の場合はその場で銃撃されてしまうこともある。メインモードのミッションを終えての帰り道などには特に、この速度遵守キーは重宝することだろう。関係ないが、少し前のゲーム "Driver" にもこんなキーがあったような気がする。
徒歩移動時のアクションは八方向への移動が基本で、歩きと走りはトグル切り替え。水平二方向へは、同じキーの二回入力で緊急回避用のローリング移動もできる。しゃがみとジャンプは移動と組み合わせることができるが、しゃがみ操作のキーは非トグル。
加えて肝心のアクションキーと攻撃キー。アクション (ドア開閉や乗車、会話など) が可能な対象の前にくると画面隅にアイコンが表示され、その時点でキーを押せば自動的にアクションが実行される。複数の対象がある場合はリスト表示からアクションを選択。
武器の持ち替えを行なうインベントリーメニューの操作も同様で、選択中ゲームはポーズ状態となる。また武器に関しては、ワンキーで懐中に (種類ごとの許容量あり) 入れたり、その場に捨てるといった動作もできる。
攻撃キーは以下のように武器によっていくつかの違った効果がある。表中での "溜め" 表記は攻撃キーのホールド。溜めを行なえば画面下部にパワーバーが表示されるので、通常武器なら最大限まで、投擲武器なら投げたい距離に応じた分だけバーを伸ばす。
30 年代マフィアとくればどこぞの映画のごとくトンプソンを撃ちまくってゆきたいところだが、メインモードでヴィンチェンゾから手渡される武器は、ほとんどベースボールバットとハンドガンだったりする (同行する相棒にはしっかりトンプソンを渡す) のが悲しい。敵の武器は拾って再利用できるので、そのためにも攻撃の腕は上げたほうがいいだろう。自分同様、敵の弾数にも限りがあるのはユニーク。
描画関係に話は戻るが、上記武器を使った際のエフェクトはどちらかといえば地味。特定の物や乗り物に対しては弾痕が残り、さらに爆発したりもするが、人体に対しては軽く流血がある程度でいっさいの傷はつかない。自動車に関しては、冒頭に書いた窓の破壊から部位別の破損、さらにはタイヤのパンクまで再現されていることを考えると、人体の中途半端な処理はやや不自然に思う。
最後、ちょっと個人的にもきつかった部分を。
カットシーンがシームレス…というのは自然なゲーム展開を楽しむにはいいけれど、たまにスクリプトが動作不良を起こすようで、ゲームの進行が止まることが何度か (ヴィンチェンゾが武器を渡す前に固まる。葉巻強奪ミッションで港のトラックが動かなくなる…等) あった。幸いにもそれらが起きたのはオートセーブ直後だったが、このゲームにマニュアルセーブ機能がないことを思うと、同じミッションを何度もやり直すはめになることも考えられるだろう。
次はハードウェアの相性による問題かもしれないが、設定プログラム Setup.exe から選択できるテクスチャを 32 ビットに指定 (圧縮の有無は関わらず) すると、ゲーム中不意にカクつきが起きたり、突然デスクトップへ戻ったり、OS を巻き込んでのフリーズという最悪のケースも起きた。無理をせずに 16 ビット指定にすれば済む、という簡単な話ではないはず。
よい部分が多いゲームだけに、こうした少しの短所の存在はかえって目立つ。少なくとも上記症状は現在の最新パッチ 1.1 で改善されていないので、次なるパッチリリースに期待を込めたい。
サウンドや物体の重量感など、魅力的な部分はまだあるが、サイト初の長文になってしまったので今回はこの辺で。銃やスピードもいいけれど、個人的にはカントリーサイドのフリーライドがいちばん好きかも。
20030817
Not Written Yet.
Processor | 500 MHz (700 MHz) Pentium III or Athlon |
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RAM | 96 MB (128 MB) |
Disk Space | 1.8 GB |
CD/DVD-ROM Drive Speed | 16x (32x) |
Video | 16 MB (32 MB) Card with DirectX 8.1 Compatible |
Switchable Full-Screen Display in Multi-Display Environment | Supported |
Sound | DirectX 8.1 Compatible Card with Surround Sound Support |
DirectX | 8.1 |
Network | ---- |
Copy Protection / Activation | Optical Disc Required for Boot SafeDisc: 2.70.030 v 1.2 = SafeDisc: 2.80.011 |
* Red Values are Recommended.
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