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Freedom Fighters

Freedom Fighters
Platform Win98/2k/Me/XP
ESRB Rating
Developer IO Interactive
Publisher EA Games
Released Oct 01 2003
Tags Third-Person, Action, New York, Shooter, Tactical
Multiplayer N/A

© 2003 IO Interactive A/S.

Overview

奪われた自由と平和を取り戻せ

第二次大戦期、アメリカに先駆けて核兵器の開発に成功したソビエト連邦はベルリンへ水爆を投下、迅速に欧州戦線を終結させる。先進の科学力と領土拡大で世界の先頭に立つ国家となった同国は、その後キューバへの中距離核ミサイル設置をはじめとした中南米諸国での兵力増強を積極的に行ない、ついに 21 世紀初頭のある日、米国本土への上陸・侵攻を開始する。
ソ連の崩壊もなく、冷戦であったはずの戦いは直接戦闘に…そんな if の世界で始まる本作 Freedom Fighters (フリーダム・ファイターズ) の物語。プレイヤーキャラクタの Christopher Stone (クリストファー・ストーン。以下 Chris) は、弟 Troy との配管業で生計を立てるニューヨーク市民。平和な生活はソ連軍の侵攻によって奪われ、やがて彼はマンハッタンのレジスタンス活動の中に身を置くようになる。
かねてよりソ連の動向に対する警鐘を鳴らしてきた女性活動家の Isabella Angelina、若いゲリラ兵士を育てる老兵 Mr. Jones といったレジスタンスの面々に、常に最前線に立つことを信条とする将軍 Tatarin、SAFN ニュースキャスターとして日々のニュースを伝えるクレムリンの代弁者 Tatiana Kempinski といったソ連側の人間たち。彼らがそれぞれの主張を掲げて繰り広げる戦いの中、Chris は戦士としてのカリスマを発揮してゆく。

Screenshot of Freedom Fighters

突然の侵攻、崩れる日常

Screenshot of Freedom Fighters

こんなところに特別出演者

開発は Hitman シリーズでおなじみのデンマーク IO Interactive 社。3D 描画も Hitman と同じ IO 社の Glacier エンジンによるもの。
またゲームデザイン以外の部分においても、同じく Hitman シリーズに名前を連ねていた作曲家 Jesper Kyd 氏による交響曲調のゲーム内音楽を聴けるほか、効果音についても Hitman シリーズからの流用だと思われる物が多く使われている。
販売は EA Games。この PC 版以外にも Xbox/PS2/GCN 各プラットフォーム版がリリースされている。PS2 には日本語化された国内版もある。

ゲーム内容は、そんな Hitman あたりとはひと味違った、エリア内各ステージのつながり、そして 12 人まで随行可能な仲間キャラクタへの采配による戦略性を高めた戦闘アクション。
先述の物語と絡み、以下の八章それぞれに異なるエリアマップが用意 (重複するステージもあるが、状況変化はきちんと描き分けられている) されている。

Chapters

  • Soviet Domination
  • In A New York Minute
  • Breaking Free!
  • Desparate Revenge
  • Rebel Base
  • Winter Revolt
  • On Thin Ice
  • Liberty Island

たとえばゲーム開始直後の Soviet Domination では、ブルックリンのエリアマップに、ソ連軍の手に落ちた警察署と郵便局とが配置されており、Chris は両施設を奪還し、そこへ囚われた Isabella や Troy を救出せねばならない。
まず警察署ステージに赴くと、ソ連軍の狙撃兵たちを相手に苦戦している地元警察官たちから、狙撃兵が立つ郵便局側給油所の燃料塔を破壊するよう頼まれる。この位置から先へ進み警察署へ近づけば、Chris も強力な狙撃の的にされてしまう。そこで警官から C4 爆弾を預かり、郵便局ステージへ移動。燃料塔を爆破して狙撃兵たちを排除すれば、警察署への接近も可能になる…
こんな具合で以降もエリア (ステージ間の行き来またはアジトへの帰還にはマップ中のマンホールを使用) の各所には、他ステージにも影響を与える各種オブジェクトが点在し "敵本陣のソ連国旗を米国旗に" というゲームクリアの第一目標に次ぐ重要目標として、ステージマップにも表示される。

上記の狙撃手軍団の排除は絶対だが、すべての副任務遂行は必須ではない。しかし、敵の重要オブジェクト破壊やソ連軍に囚われた捕虜の救出をこなせば、Chris のカリスマポイントが上昇 + 蓄積され、100 ポイント達成ごとに、任務中に連れ歩ける仲間の枠数を増やすことができるようになる。
充分なカリスマポイントを得た状態でステージマップ中の各所に立つレジスタンス兵士に声をかければ、その時のステージマップ中でのみ Chris の後につく仲間にすることができる。マップ移動等を行なえば、随行兵の数はリセットされる。
連れ歩いている仲間へは "追従/守備/攻撃" の指令を各人 (指示を出すごとに対象人物がスライド) または全員に出すことができるので、たとえば敵影発見後、その両サイドにこっそりチームを配置した後に同時挟撃を試みたり、クリアリングの済んだある拠点をチームに守備させつつ、うちひとりを随伴させて斥候へ…といったさまざまな戦略をリアルタイムに立て、実行することが可能。
仲間は Chris と違ってひとつの武装のみしか持たず、またその持ち替えもできないが、弾薬だけは無制限に発射可能。同行を頼む際には彼らの手にある武器をよく見ておくことも重要になる。

武器をはじめとする持ち物は以下のとおり。分類はマニュアル中の表記によるもの。正式な武装を持たない Chris 達レジスタンスのメンバーは、おもにソ連軍の武器を奪って使用することになる。いずれも種別以外の名称は明記されていない。

Equipment

  • Close Combat (近接戦武器)
    • Monkey Wrench
      モンキーレンチ。マンホールや牢の開閉に使用。
      打撃武器にもなるが、それについては銃器も同等なので使用の機会は少ない。
  • Sidearms (サイドアーム。いずれかひとつのみ携行)
    • Revolver
      6 発装填のリボルバー。セミオートピストルより口径が大きいのか威力がやや高い。
    • Pistol
      ソ連標準型 (形状は Beretta に近いが) とされる 17 発装填のセミオートピストル。
  • Rifles (ライフル。メインウエポンとしていずれかひとつのみ携行)
    • Assault Rifle
      AK シリーズのいずれかのような形状を持ったフルオートの突撃銃。装弾数は 30。
    • Shotgun
      セミオートショットガン。装弾数は 8。
    • SMG
      40 発装填可能なサブマシンガン。ソ連特殊部隊兵が多く持つ。
      連射力が高いが集弾力が極端に低い。
    • Sniper Rifle
      本体形状は Dragunov SVD によく似るが、スコープは SVD の特徴的なそれとは異なる。
      7.62 mm 弾を極めて直線的に発射する。
  • Incendiaries and Explosives (爆発物等)
    • Molotov Cocktail
      レジスタンスの基本武装である火炎瓶。
      発射キーを押す時間で投擲距離を調整可能。敵の進路や集団へ投げ込めば効果大。
    • Fragmentation Grenade
      一般的な球形の破片手榴弾。投擲地点を中心とした一定範囲にダメージを与えるが、ゲーム中では投げ込んでもほぼ察知および回避されるので、ひるませる事を狙って使用する等の工夫が必要。
    • C4 Plastic Explosives
      橋や各種ヘリ等のオブジェクト破壊時にのみ使用可能。設置に数秒、爆発まで約 10 秒の時間が必要。
  • Heavy Weapons (重火器。ライフルと同スロットのメインウエポン扱い)
    • Mounted Machine Gun
      おそらく PKM。Mounted の記載はあるが、ゲーム後半には携行型も登場/使用可能に。
    • Rocket Launcher
      RPG がモデルと思われるが、弾道はおそろしくストレート。所持可能な弾頭数は 9。
  • Miscellaneous (その他)
    • Medic Kit
      Chris の体力ゲージを最大まで回復できるほか、マップ中に点在する傷ついた兵士や市民に対しても使用可能。
      これで助けた兵士は敵味方問わず (随行人員スロットに空きがある場合) Chris についてステージ内での行動をともにする。所持可能数は 8。
    • Binoculars
      ステージ内に配置された敵兵は、ある程度離れた距離でもきちんとそれぞれの行動を続けているので、双眼鏡での継続的な索敵もいたって有効。
    • Ammo Boxes
      現在所持するメイン/サブウエポンの弾数を、その場で少しづつ増量できる。

これら所持品は、デフォルトのキー操作ではマウスホイールの回転で持ち替えを行なえるほか、ホイールクリックで環状のインベントリ画面を開き、そこからマウスの移動方向で対象を選ぶ方法も用意されている。

正規の軍隊ではない Chris たちレジスタンス。物資も乏しいが、戦略と機転、そしてチームワークで強大な敵に立ち向かおう。

cheezball's Review

発売時に少し興味を持っていた Kane & Lynch (以下 KaL) を相当遅れた 2009 年夏に購入。その際の周辺情報収集から、同作の先祖とも言える本タイトル Freedom Fighters を知り、さらに大きく遅れて購入した次第。

2003 年のゲームとあって、もちろんグラフィックは KaL より低水準であるものの、ゲームそのものの印象には大きな影響はなく、チームを率いる戦略性と、KaL では失われてしまっていた "ステージマップの相関作用" に基づく攻略要素が非常に面白い。
本編自体はあっけないほど短く感じるボリュームだが、その各マップ攻略にあたって、仲間への采配を最大の課題としてみたり、もしくは終始単独で動いてみたり、オブジェクト破壊をあえてせず悪条件の中を進んでみたり…と、とにかくさまざまな方法でバリエーションの多い各エリアミッションを遊べる。
Hitman シリーズ同様、ゲームクリア後にはマップセレクトによる再プレイが可能で、気の済むまでベストルートを探索できるのが嬉しい。現在最大難度 Revolutionary での単独行動を堪能中。
ゲームを通して変化を続ける Chris の容姿 (頭髪は伸び、軍装も破れたりしてゆく) や、豪雪の中でも屋根の下ではきちんと雪が止んだりといった細部の演出も好印象。
敵味方の AI の動きについても特に目立った難はなく、Hitman でもおなじみの敵の警戒態勢や、味方の進路確保、敵味方問わずうまく遮蔽物を使って戦闘を行なうなど、感心できる部分が多かった。
General Tartarin もいいけど、個人的には敵小隊を率いる赤ベレーの軍曹がお気に入り。こちらの存在を察知した後、ショットガンを構えつつ腰を落としてじわじわと歩き寄り、たまに部下を呼び寄せる仕草をとったりもする彼の姿には、なぜか深い愛着を感じてしまう。

以下はいくつか気になった点。

  • 武器バリエーション (トラップとしての爆発物や、いわゆる西側武器も使いたかった) と弾薬量の乏しさ。極端な集弾率の低さ。仲間の武器が持ち替え不可。
  • 武器をはじめとする持ち物をダイレクトに切り替えるキー (よくある数字キーでの武器選択等) がバインドできない。環状メニューはおそらく家庭用パッドのキー操作を前提として作られているため、マウスでの使用感は悪い。
  • 仲間へ個人単位での命令も出せるが、誰に対してなのかが判り辛いため、結局大味な指示出しになりやすい。
  • 敵の感度が異常に高く、ステルスキルはまず不可能であるほか、手榴弾を気持ち良く使える機会がまずない。
  • 出血等のいわゆる残酷表現もなく、敵兵の死体も一定時間で消えてしまう。
  • ひょっとしたらうちの環境固有の問題かもしれないが、旗を掲げる際の行動認識範囲が極端に狭く、スムースに旗を揚げることができない。
  • 同上で段差移動 (特に階段下り) 時、Chris が空中を歩いてしまう (重力が極度に小さくなる) ことが多くあった。

また場所によっては、敵兵が空間から出現するポイントを目にできてしまったりもするが、個人的にはいずれも長所の魅力でなんとかカバーできていると感じる。
KaL のリリースとは別に Freedom Fighters の続編の話も出たり出なかったりしている様子だが、Hitman に並ぶ IO 社のシリーズ作品となるべく続投を期待したい。市街や軍事施設以外の自然空間、山岳や森林の散策や戦闘もやってみたいと強く思う。

20090920

Notes

Not Written Yet.

System Requirements

Processor 733 MHz Intel Pentium or AMD K6
RAM 128 MB
Disk Space 650 MB
CD/DVD-ROM Drive Speed 8x CD-ROM Drive
Video 32 MB D3D Hardware T&L Card with DirectX 8.1 Compatible Driver
Switchable Full-Screen Display in Multi-Display Environment Unknown or Not Supported
Sound DirectX 8.1 Compatible Card
DirectX 8.1
Network ----
Copy Protection / Activation Optical Disc Required for Boot
SafeDisc: 2.90.040

* Red Values are Recommended.

Screenshots

Screenshot of Freedom Fighters

オープニングムービーより

Screenshot of Freedom Fighters

配管工兄弟。カメの大魔王は出ない

Screenshot of Freedom Fighters

Troy に詰め寄る Tatarin

Screenshot of Freedom Fighters

Mr. Jones の手引きでレジスタンスに

Screenshot of Freedom Fighters

少資源での戦闘法をマスターすべし

Screenshot of Freedom Fighters

アジトへ抜けるマンホール

Screenshot of Freedom Fighters

序盤のレジスタンスアジト

Screenshot of Freedom Fighters

SAFN キャスター Tatiana

Screenshot of Freedom Fighters

基本的に銃器の弾道の散り幅は大きめ

Screenshot of Freedom Fighters

自国の旗を再び掲げろ

Screenshot of Freedom Fighters

オブジェクト破壊で他マップでの活動を楽に

Screenshot of Freedom Fighters

的確な指示で常に有利な戦闘を

Screenshot of Freedom Fighters

捕虜や負傷したソ連兵と行動を共にする事も

Screenshot of Freedom Fighters

輸送ヘリからの増援部隊を迎え討つ

Screenshot of Freedom Fighters

プロパガンダの中枢、TV 局を叩け

Screenshot of Freedom Fighters

スナイパースコープに敵兵を捉える

Screenshot of Freedom Fighters

投げ加減さえわかればある意味最強の火炎瓶

Screenshot of Freedom Fighters

後半に入手できるマシンガン

Screenshot of Freedom Fighters

固定式マシンガン

Screenshot of Freedom Fighters

RPG 風ロケットランチャー

Screenshot of Freedom Fighters

索敵用双眼鏡

Screenshot of Freedom Fighters

インベントリ画面

Screenshot of Freedom Fighters

エリアマップ。状況に応じ攻略順を考えよう

Screenshot of Freedom Fighters

エリア内のステージ詳細マップ

Freedom Fighters on GeForce 9800 GTX+

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