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Far Cry 5

Far Cry 5
Platform 64-bit Win7/8.1/10
ESRB Rating
Developer Ubisoft Montreal, Ubisoft Toronto
Publisher Ubisoft Entertainment
Released Mar 27 2018
Tags 3D Action, Adventure, FPS, Openworld, Modern, Religion
Multiplayer Internet

© 2017 Ubisoft Entertainment.

Overview

いよいよ本土上陸、今度の相手はカルト教団

2004 年に登場した初代 "Far Cry" からシリーズを重ねること約 14 年の時を経てリリースされた、オープンワールドアクションアドベンチャー FPS のナンバリングタイトル第五作目。PC/XB1/PS4 マルチプラットフォーム。これまで同様、Ubi 製 Dunia Engine II の最新版が主として使用されているほか、Havok や SpeedTree などの技術も導入されている。
シングルプレイおよび co-op に対応したキャンペーン (ストーリー) モードほか、オンラインで各種のゲームが楽しめる "Far Cry Arcade" もエディタとともに搭載。

Screenshot of Far Cry 5
Joseph "The Father" Seed

舞台はシリーズ初の米国本土、同国北西部のモンタナ州に位置することを想定して創造された Hope County。
P.E.G. (Project at Eden's Gate) を掲げ、この地を分割統治する三人の幹部以下多数の信徒を率いる Joseph Seed。プレイヤーキャラクタであるところの主人公は、今回 Joseph に対して発行された逮捕状を携えた連邦執行官 Burke に同行する保安官 Whitehorse の補佐のひとりとして、総員五名のチームを運ぶヘリに乗り合わせる。
P.E.G. 本拠地の上空にて、任務執行の最終決断をくだす執行官。それに合わせチームの先導を務める保安官らとともに教会の中の Joseph を逮捕、軽い騒動の中をかいくぐり帰路につこうとするが、機体に飛びすがった数人の信徒たちにより、ヘリは飛行不能となり再度地に墜ちてしまう。
機体の中の各人は命をとりとめたものの、その混乱の中最初に動けたのは Joseph だった。駆け寄る信徒たちを煽り、執行官以下各員の拘束を命じる Joseph。辛うじてヘリから離れることができた主人公は、追撃をかわした先で執行官と落ち合う。執行官は辿り着いた山小屋そばの車を使って北上、郡を抜ける計画を急遽立てるが、厳戒な包囲網の中での追跡劇の結果、車は川へ転落。執行官と主人公は再度はぐれることとなる。
宵闇の中、川辺へ這い上がった主人公から離れた場所で、追手たちが執行官を捕える様子が聞こえる。そして朦朧とする主人公の前にもまた、銃を携えたひとりの男が現れた…

本編開始後約二時間の参考動画

上記がキャンペーンモードのプロローグ。
主人公を彼が隠れ住む地下壕に連れ帰った男は Richard "Dutch" Roosevelt を名乗り、今や外部から隔絶されたこの地にて P.E.G. に対抗する勢力 (レジスタンス組織) を強力なものへとしたい旨を説き、主人公を再度地上へと送り出しつつ、以降随時無線にておおまかな指示を出してくる。
Dutch と Joseph それぞれの島をその中央に据える、およそ 6,400m² を越す面積を持つ Hope County の地は、P.E.G. 幹部らにより下記のように分割支配されている。

  • 南西部 ... Holland Valley。Joseph の弟、John Seed が取り仕切る。"THE POWER OF YES" の言葉を掲げ、信徒の獲得と洗脳から食料や物資の調達までが行なわれている。
  • 南東部 ... Henbane River。ボスは Faith。洗脳に用いられる薬物 "The Bliss" の生産が主に行なわれている。またここにある山の頂には、巨大な Joseph の立像が建つ。
  • 北部 ... Whitetail Mountains。Seed 兄弟の長兄 Jacob 指揮のもと、"JUDGES" と呼ばれる強化動物の生産が行なわれている。民兵組織の The Whitetails も存在する。

これら各地域の攻略難度はいちおう南西部 < 南東部 < 北部と設定されてはいるが、序盤 (Ducth の島解放後) より全区域への移動は可能な作りとなっている。
移動手段としては、徒歩にはじまり、各種の自動車/ボート/ヘリ/セスナなどが登場する。またシリーズおなじみのパラシュート/ウイングスーツも健在、それぞれの Perk (後述) を取得することにより、高所からのダイビングが自在に楽しめる。

主人公のレベルアップは、決められた条件の各種チャレンジをこなす、もしくはマップ各所に点在する Perk Maghazine を取得する、アーケードモードをプレイする等で得られるポイントを、それぞれ消費ポイントが設定された全 50 種 (Survivalist/Renegade/Assassin/Prepper/Leader の 5 カテゴリ)の Perk いずれかを取得することによって行なわれる。
ヘルス値については攻撃を受けていない間は常に最大限 (専用 Perk にて初期値の 300% まで段階的に拡張可能) へと自動回復するが、大きなダメージを受ければ即死も起こりうる。それを補うアイテムとしてはボディアーマー (装備品) および Medkit (最大 5 個まで携行可能。アニメーションを伴う使用によって瞬時に最大限までヘルス値を回復できる) の存在がある。

登場する武器はシリーズおなじみのものから新たに追加されたものまで、これまでの最高数クラスの品揃えとなっている。
ショップにおいては Featured/Melee Weapons/Sidearms/Shotguns/Submachine Guns/Rifles/Sniper Rifles/Machine Guns とカテゴライズされ、それぞれ数種ずつが並んでいる。
用意された武器スロットは、主要武器 (メイン + サイドアーム) の 4 枠に、投げナイフや撒き得を含んだ投擲用に 3 x 3 枠、近接用に 1 x 3 (素手に装着するブラスナックル含む) となっている。初期段階において主要武器の枠は 2 枠しか使うことができないが、前述の Perk 取得により、その数を拡張できる。
最初期に装備可能なものはそのうちのごく少数だが、特定の条件を満たすことでショップで購入可能となるほか、いちどでも手にした武器についてはショップ画面にて選択可能となる。また各武器のカスタマイズ (パーツ追加やカラーリング変更など) も、ショップ画面より行なうことができる。
さらに本作では武器以外にも、各種の乗り物や主人公の服装 (マルチプレイヤーモードにも同時適用される) などがカスタマイズ可能となっている。

装備品としては武器のほかに、収集した薬草等を使い生成できる四種の Homeopathics (ホメオパシー製品 ... "同質療法" や "水の記憶" のキーワードにて情報検索されたい) や釣竿などがある。
これら装備の切替やアイテムの使用に際して開かれるインベントリメニューは、ゲームオプションより Grid/Wheel の二種のレイアウトを選ぶことが可能。

最後に挙げる本作の特徴としては、GFH (Guns for Hire) システムの存在がある。
この言葉自体は Far Cry 4 にて登場した、チケット制にて暫定的に雇うことができる傭兵のことであるが、さらに遡った Far Cry 2 での Buddy System をこれに合わせたようなものが本作のそれである。つまり GFH の随伴中に主人公が倒れた際には、彼らの救助を待ち、再度その場にて復活することもできる。
マップの各地に居る各種スキルを持つレジスタンス兵に声をかけ、3 枠まで登録できるほか、各区域ごとに 3 名ずつ (人間/動物合わせて計 9 名) のスペシャリスト枠も用意されている。
特定のミッション中を除き、いちど名簿に登録した GFH は基本的にいつでも呼び出すことができ、その間は HUD 画面から直接的に移動や攻撃の指示を出すことができる。
呼び出した最中に不要になれば任意に随伴を止めさせることもでき、また彼らのヘルス値がゼロとなっても暫くの間呼び出しができなくなるのみで "死亡" すなわち永遠の消失扱いとはならない。通常枠の GFH についてはいつでも名簿からの抹消と登録が可能。

上記キャンペーンモードには 3 以降のシリーズ作品同様、シナリオ分岐が存在する。それらすべての結末を見ることはもちろん、時にはそんなシナリオを忘れてちょっとした寄り道にふけることもできたり等、楽しみの幅は大きい。

Screenshot of Liberation

20180416

cheezball's Review

いつものようなひと足ふた足遅れでなく、近年の僕にしては珍しく解禁日を待ったゲームである。
発売日前には 海外 Amazon などで毎度ながらのパッケージ版情報を探していたのだが、コンソール版はともかく、この PC 版に至ってはどうやらダウンロード版のコード販売しかラインナップされていない模様だったため、やむを得ず Uplay を通して Deluxe Edition を購入。
物理的なパッケージを手ににできないのはゲーマー兼コレクターとしてもちろん残念だが、Uplay についてもまた、毎日のようにポップアップする Ubi 製品の広告や、その広告などで見られる、取って付けたような日本語表記を見るとなんだか気が抜けてしまうのだ。
こちらは OS やブラウザ、そして Uplay とすべての言語を英語に設定しているのにもかかわらず、おそらく IP アドレスなりでクライアント側の表示言語をほぼ強制的に決定しているのだろうか、Ubi サイトそのものにアクセスする際も、ぎこちない日本語ページが開くように設定されている。
たとえば現在は日本に居ながらも、母国語の英語をメインで使用している… というような人も居るだろうに、とにかくよけいなお世話のてんこもりは引っ込めて頂きたく思う。

と、軽い愚痴はこれくらいにして、肝心のゲームレビュー。
現在のところはひとたびエンディングを見た後、別選択肢による進行を見るための二巡目をなかば程まで進めているところ。本編、アーケードともソロのみの体験。
まずは舞台。紹介欄でも書いたようにこれまで南洋や熱帯、そして前作 4 (当方 Primal は未プレイ) の高地などから打って変わり、米国本土の片田舎であることは、より身近さを感じるに充分たる点であると思う。
ヘリにセスナと増えた各種ビークルへの搭乗や、魚釣りもできるようになっていたりと、モンタナの大地や空気を充分に感じられる出来映えである。特にアクションゲーム中の釣りに関してはは、N64 版の "時のオカリナ" (1998, Nintendo) で体験して以降、個人的に出会えなかったフィーチャーなので非常に有り難い。

ほか、主人公の服装から、武器 (これまで以上に精細に) やビークルまでカスタマイズできるようになっていたりするのも嬉しい。
ただしそれらのカスタマイズアイテムやビークルを購入する際に必要となるのが、ゲーム内マネーに留まらず、銀塊までをも含むことについてはやや微妙な心境である。
銀塊はマップ中の金庫に保管されているもの、加えて各種イベントの報酬としてわずかばかりの量を入手できるが、リアルマネーで購入可能な代物でもある。自分はそれに対して払う金を持つつもりはないが、リアルマネーで買い揃えた各種アイテムの使い心地はいったいどのようなものであろうか。

次に、強化された Buddy System、GFH について。
紹介欄に書いたとおり、シリーズ 2 と 4 のそれを掛け合わせたようなもので、特定ミッション遂行時を除いた間は連れ歩け、どちらかが倒れた際には互いに助け起こすこともできる。拠点の敵などに対する囮として暴れさせることもできるし、常に後方に控えさせ "保険" としての使用もできる。
ただし GFH に限らず、本作の AI 全般、戦闘はそこそこながらもビークルの扱いがとにかく酷い。こちらがビークルをいったん降り、用事を済ませている少しの間に敵味方問わず乗り逃げされたり、加えてそこからの迷走爆走によって、時には助けたはずの捕虜に轢き逃げのお礼をもらったりなどもする。

ひとつのゲームジャンルの中にありながらもアレもコレもできるという "D2" (1999, Warp) あたりをなんとなく思い出させるゲームデサインながら、それぞれがうまいことまとまっているなというのが個人的な感想。
本編でできないことをカバーするアーケードモードの存在もあわせて、GTA V (+ GTAO) を意識した製品であるようにも感じられる。

ただし諸手を挙げての大絶賛… とはいかない。下記は不満点。

  • HUD 内ミニマップ表示の廃止。シリーズ経験者としては地味に不便
  • 最大限まで自動回復するヘルス値。たとえば難易度選択によってこのあたりが加減されてもよいと思う
  • ひとつしかないセーブスロットへの強制オートセーブ。ファイルのバックアップを取れないことはないが、3 程度のシステムでよかったと思う
  • 明暗差や刺激物によるトリップ感等の過剰なエフェクト。光の漏れる量が明らかに行き過ぎだったりでありつつ、これをオフとする設定はない
  • フリーロームを意地悪く制限するシナリオ (強制的に拉致されるイベント等) の存在
  • Outpost 解放後、倒した敵の死体がすべて消されてしまうため、多くの敵を倒した実感がやや得にくい
  • Outpost の所有権リセットが全拠点単位でしか行なえない。これについては前作同様、各拠点にそれ用のマーカーが用意されればよかった

細かく気になる部分はありつつも、シリーズ屈指の出来映えだと思う。上で GTA の名を出したが、Far Cry シリーズも 3 で目立って化け、そして本作 5 で改めてのてこ入れがされている。
そこそこにリアルな現用兵器や、人の生きる空間が描かれる世界に少しでも惹かれるモノを感じる人になら、軽くお勧めしておきたいタイトル。

20180428

Notes

Not Written Yet.

System Requirements

Processor Intel Core i5-2400 @ 3.1GHz or AMD FX-6300 @ 3.5GHz or Equivalent
Intel Core i7-4770 @ 3.4GHz or AMD Ryzen 5 1600 @ 3.2GHz or Equivalent
RAM 8GB
Disk Space 40GB Available Space
CD/DVD-ROM Drive Speed Not Specified
Video NVIDIA GeForce GTX 670 or AMD R9 270 (2GB VRAM with Shader Model 5.0 or Better)
NVIDIA GeForce GTX 970 or AMD R9 290X (4GB VRAM with Shader Model 5.0 or Better)
Switchable Full-Screen Display in Multi-Display Environment Supported
Sound Not Specified
DirectX DirectX 11 (DirectX 12)
Network Broadband Network Connection
Copy Protection / Activation Uplay

* Red Values are Recommended.

Screenshots

Screenshot of Far Cry 5

開幕直後 Joseph の身柄確保へ

Screenshot of Far Cry 5

立ちはだかる信徒たち

Screenshot of Far Cry 5

支配区域では気が抜けない

Screenshot of Far Cry 5

Holland Valley。大規模農園も

Screenshot of Far Cry 5

地図画面。HUD 内のミニマップは今回不採用

Screenshot of Far Cry 5

アイコンなどから各地の情報を得られる

Screenshot of Far Cry 5

Journal 画面。各ミッションの概要が参照可

Screenshot of Far Cry 5

Perks は全 50 種

Screenshot of Far Cry 5

ショップ画面では装備品等のカスタマイズも

Screenshot of Far Cry 5

各弾薬類のラインナップも豊富になった

Screenshot of Far Cry 5

Hudson 補佐官を捕らえる John

Screenshot of Far Cry 5

YES のひと言を各人に強制する

Screenshot of Far Cry 5

Bliss には強い幻惑作用が

Screenshot of Far Cry 5

甘い言葉をささやく Faith

Screenshot of Far Cry 5

シリーズおなじみの顔

Screenshot of Far Cry 5

それぞれ異なる能力を持ったスペシャリスト

Screenshot of Far Cry 5

仲間は最高二名までを同時に連れ歩ける

Screenshot of Far Cry 5

ファイアレート変更や特殊弾薬使用可な銃も

Screenshot of Far Cry 5

北部を統制する Jacob

Screenshot of Far Cry 5

釣り釣りぬし釣り

Screenshot of Far Cry 5

金品を得るためのちょっとしたパズル要素も

Screenshot of Far Cry 5

JUDGE 化した動物たち

Screenshot of Far Cry 5

グリッド形式インベントリ

Screenshot of Far Cry 5

ホイール形式インベントリ

Screenshot of Far Cry 5

あいかわらずよく燃えます

Screenshot of Far Cry 5

セスナには機銃付の機体も

Screenshot of Far Cry 5

んーアメリカ

Screenshot of Far Cry 5

Casey という名のコック。どこかで見た様な

Screenshot of Far Cry 5

わくわく動物ランドですか

Screenshot of Far Cry 5

わくわく

Screenshot of Far Cry 5

Far Cry Arcade。起動画面

Screenshot of Far Cry 5

遊べるモードはマップにより異なる

Screenshot of Far Cry 5

本編とはまた違った印象の画づくり

Screenshot of Far Cry 5

なかなか個性的なマップも

Far Cry 5 on GeForce GTX 1080 Ti

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