英 Stainless Software (現 Stainless Games) 社開発の 3D ドライビングアクション。もちろん本作 II 以前の元祖 Carmageddon (カーマゲドン) も同開発・販売元によって 1997 年に PC/Mac 版がリリースされており、当時英国チャートのトップになるなどの人気を得ている。
この二作目がリリースされた当時、海外においてはほぼ同内容のコンソールおよびハンドヘルド版 Carmageddon が、PS/N64/GBC 向けに出ている。
さらに細かい情報としては、販売国によって異なる市民の描写 (米 + 豪版では人間の 3D モデルだが、英 + 仏版はゾンビ、独版ではエイリアンに差し替え) といったバージョン違いがある。

内容的には近未来を舞台とした公道レースゲームで、街中や山道等のコースで数台の敵車を相手に闘うもの。約 30 のコースと 10 レベルのミッションから構成されている。「闘う」と書いたのは、つまり単純に速い者が勝てる訳ではないというのがこのゲームの最大の特徴であって、レースの勝利条件は "規定のチェックポイント通過順" のほか "自分以外の敵を全滅" または "マップ上の市民全滅" のいずれかとなっている。
つまりこのゲームがプレイヤーに要求するのは、何より過激なドライビング。敵車はおろか、路上をぶらつく市民や犬たちまでも、攻撃の対象とすることができ、体当たり等の方法で彼らを破壊する毎にポイントを得ることができる。そうして得たポイントで、馬力や攻撃、装甲力を上げる改造や、アイテム購入といった自車のパワーアップを行ない、マップを重ねるごとに強力になってゆく敵との闘いに備える。
さらに各レースの終了時には自分が破壊した敵車を購入し、以降はレース開始前のセットアップ画面で、増やした車を選んでレースに参加することも可能だ。

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本作は 3D の描画方法として

• Direct Draw Software (320 x 200 res. only)
• 3dfx (Glide)
• Direct3D

上記三つに対応している。しかし 2000 以降の Windows においては Direct3D での動作時に、ゲームパッドが使用不可になる等の不具合が出てしまう。とは言え発売当時はともかく今日 Glide 対応の環境を保持するのも簡単ではない。
そこで現在もっとも有効なプレイ方法としては、有志開発によるラッパー zeckensack's Glide wrapper (フリーウェア) を使用することが挙げられる。詳しくは国内サイト "カーマゲドン 2 ファンページ" さんの解説ページなどを参照されたい。

2008 年 08 月下旬追記

データ更新のために各リンク先をチェックしていたら、どうやら上記ファンページさんがつい先日閉鎖されていた模様。このページで扱った II だけでなく、シリーズ通しての Carmageddon の魅力がたくさん詰まった良いサイトでした。
Glide ラッパーの解説はこちら (Internet Archive) を参照。文字エンコードは Shift-JIS で。

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