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Star Soldier (スターソルジャー)

Star Soldier Cover Art or Title Screen
Platform Family Computer
Developer Hudson Soft
Publisher Hudson Soft
Released Jul 13 1986
Genre Shooter

© 1986 Hudson Soft

時代の変化と輪廻転生と顔面分裂と

2003 年 05 月末、任天堂は "電子機器の世代交代によって部品調達が困難になったため" と、ニューファミコン + スーパーファミコンの製造を同年 09 月で終了することを発表。また同時に FC ディスクの書き換えサービスの終了もアナウンスされた。
FC 発売が 1983 年で、同ディスクシステムの発売が 1986 年。代変わり等があったとはいえ "ファミリーコンピュータ" というひとつの流れが 20 年も続いたことに、あらためて強い驚きと感動を覚える。

そんな時代の流れの中、旧世代の遺産を引き継ぐひとつの形として、ハード枠を越えた再移植/リメイク作品の存在がある。今回のタイトル "スターソルジャー" もまた、1995 年には後述のスターフォースなど計三本の FC タイトルをひとつの SFC カートリッジに収録した "キャラバンシューティングコレクション" として再リリースされ、さらにその後もハドソンの FC 時代のタイトルを GCN/PS2 で復刻する "ハドソンセレクション" シリーズにラインナップ、2003 年夏 - 秋に発売されるなどしている。

GCN 版から約 17 年前の作品である元祖 FC 版は、テーカン (元は財株式会社の名で設立 … その後のテクモ株式会社 > 04-01-2010 以降の株式会社コーエーテクモゲームス) の業務用縦スクロールシューター "Star Force" (スターフォース, 1984) をハドソン (現コナミデジタルエンタテインメント) が FC プラットフォーム (SG-1000 用セガ版なんかも存在する) へと移植、発売 (1985) + ヒットさせ、その支流的なオリジナルタイトルとしてつくりあげたもの。
内容はとにかく連射と撃破と得点のベタベタなシューティングだが、その根幹にあるギミックや敵のアルゴリズム設定が練られているおかげで、単純ながらもしっかり遊べる。絵や音は時代相応の物でも、ザコ敵ひとつの軌道パターンが強烈な個性として記憶に残る、とでも言えば伝わるだろうか。
中ボス的存在としてある地点ごとに出現する "ラザロ" なんかは、当時の少年だった私の脳にも強く焼きついている。"画面の上下左右端から出現する四分割された顔面が中央で合体する前に 16 発叩き込むべし" という、言葉で書けばじつに味気ない数秒間のラザロ撃破タイムに、人生初の "すべてを賭ける瞬間" を見たという同世代も多いはず。

Star Soldier Screen
個性的な動きを見せるザコたち

Star Soldier Screen
ラザロタイム

そして "…フォース" や "…ソルジャー" などのタイトル群とくれば、当時ゲーム少年の憧れだった "名人" たちと、ハドソンが毎年夏休み時期に主催していた全国縦断型キャラバンイベントも重ねて思い出さずにはいられない。これらの存在は少年雑誌とのタイアップ等によって、ゲームをいっそう熱いものにしていた。
スターフォースからの流れ、そしてあの夏を知らない世代の眼に、GCN 版スターソルジャーは実際どう映ったのだろうか。

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