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Platform | PlayStation | |
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Developer | Sugar & Rockets | |
Publisher | SCEI | |
Released | Oct 14 1999 | |
Genre | 3D Action |
© 1999 SCEI, Suger & Rockets
おフランスなタイトルはともかく、PlayStation 黎明期から続く Jumping Flash! (ジャンピングフラッシュ) シリーズの三本目にあたる作品。
シリーズの特徴としては、3D で表現された舞台の中で、高いジャンプ能力を持つ "ロビット" というウサギ型ロボットを操って、悪の手から宇宙の平和を守る…といったゲーム内容に、主人公のロビットや 1-2 作目に出演の悪役であるアロハ男爵とその部下のムームー星人をはじめとするコミカルなキャラクタ…等がある。
ゲームには飛び道具の存在もあるが、基本的にはコクピット視点で体験できるジャンプアクション。高低差の多いマップデザインや、ロビットの持つ多段ジャンプなどを活かした独特の浮遊感が大きな魅力だ。
このゲームシステム自体は、1994 年に X68000 用 3D ゲームとしてヒットした "ジオグラフシール" として既にあったもので、*開発陣もまた同じ。ある程度完成されたゲームデザインの上に、親しみやすいキャラクタを合わせ、同時に PS 初期の機能アピール的な役割を与えたことは、正しい戦略であっただろう。
*開発陣 ...
X68k 系のソフトハウスであった "エグザクト" は、ジオグラフシールを最後に PS プラットフォームへ活躍の場を移した。"ジャンピング" シリーズ以外に "攻殻機動隊" (SCE/1997) などを制作している。
シリーズにおけるキャラクタデザインの仕掛け人は、森川幸人氏。1990年にコンピュータグラフィックス制作会社の "ウルトラ" (現ムームー) を設立。テレビ番組 "ウゴウゴ・ルーガ" (CX/1992-1994) などに CG を提供し、PS でも "ジャンピング" シリーズ他のソフトプロデュースで活躍。
CG やイラストといった外面的デザインに限らず、AI 技術をゲームに盛り込むといった試みなどにも積極的で、マルチクリエイターの言葉がふさわしい人物。同氏の活動についてはムームー公式サイトはじめ、下記ページ等も合わせてご参照願いたい。
そして本作独自の魅力。前作までの二作に渡って描かれた連続する世界からは少し離れ、ハナウマ星というひとつの星に舞台は移動。主人公はハナウマ星でロビットに乗って研修を受ける新人宇宙市役所職員となる。よってシナリオも前 2 作のように特定の悪役を相手にしたものではなく、多くのハナウマ星住民からの依頼を任務としてこなす内容になる。
コミカルなキャラクタデザインは本作でも健在で、同期研修生であるジャン・ポール・ハナダをはじめ、幼稚園児のすみだあきひこ君や小説家のエストラゴン先生、そしてハナウマ星大統領の関係者たちに至るまで、多くの面々が登場。見た目も性格も強烈な彼らの出す依頼は「迷子の救助」とか「風に飛んだ洗濯物や原稿用紙を拾い集めろ」とか全部で 48 種類。ロビット活躍の舞台はよい意味で緊張感をなくし、いっそうゲームを親しみやすいものにしている。
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ゲームシステム自体に目立った変更はないが、多段ジャンプ時のインジケータ表示や、それを自動的にサポートする機能が追加されている。本作の外伝的な位置付けとも相まって、シリーズ未経験の人間にも足を踏み入れやすい部分は多い。
過去に評価されたゲームとしてだけではなく、それを越えるなにかを見つけるには厳しい部分もあるような気がするが、わざわざ難しく考えずに、おきらくごくらくな世界と独自の浮遊感に酔いたいというだけならば、安心して遊べるゲームだろう。
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