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鉄道運営シミュレータ "A 列車でいこう" シリーズのヒット以降、独創性の高いゲームでユーザにアピールし続ける職人気質のソフトハウス。それが私にとっての ARTDINK (アートディンク) のイメージ。
"A 列車でいこう 4" での PlayStation プラットフォームデビュー以降も、海洋シミュレーション "アクアノートの休日" シリーズ、戦闘兵器をプログラムする "カルネージハート" シリーズ、ちょっと変わったところでは原始人シミュレーション "太陽のしっぽ" などをリリース。常に新しい世界を求めるその姿勢は、多くのユーザの眼にも頼もしく映っていたはずではないだろうか。
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そんな流れの中の一本であったこのタイトル、やはりジャンルとしては珍しい "熱気球シミュレータ" で、3D 空間をベースに、
この二つのモードで空中散歩を楽しめる、というもの。
もちろん熱気球ということで「風」の存在は大きく、それに合わせたバーナーの操作が全てとなる。
マップとしては山岳地帯やビル街などが用意され、時間や天候の概念もあり、これらの組み合わせによるゲーム中の情景は 36 種に及ぶ。
また、オプションメニューからは気球の塗り替え (三角ポリゴンごとに着色) も可能。
パッケージおよびタイトル画面を飾る永井博氏のさわやかなイラストと、落ち着いた雰囲気の音楽。のんびり空中散歩を楽しむ大人のゲームとでも言えばいいのだろうか。
だがそこに何があったのかと聞かれれば、残念ながら私には何も見えなかった。各要素はしっかりできているだけに、もうひとつ高いところへ行く何かがあればよかった気がする。
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